女性社員
先月異動してきた店長が苦手です。威圧感があり、話も長く、言い方も上からなので疲れます。私も半年前に異動してきたばかりなので、しばらく同じ職場かと思うと毎日が憂鬱です。
こんな悩みにお答えします。
- やってはいけない間違った接し方
- この店長苦手!と感じた時の対処法
- 上司と良好な関係になるメリット
- 苦手な上司とのやりとりが憂鬱
- 前任の上司と真逆なタイプに困惑している
- 上司が嫌いではないが、とにかく苦手なタイプ
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、東証一部大手スーパー(売上は日本でベスト5入)勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。小売業界で長く働いた経験をふまえ、理屈や理論ではなく実践に役立つ解説をします。
◆本記事でわかること
本記事を読み終えると「上司との付き合い方」がわかります。今回は、サラリーマン向けの「苦手な上司への対処法」を解説します。
最後まで読んでみてください。
結論、
- 相手に自分の苦手意識を悟られる前に対処する。
- 苦手になりそうな上司には、積極的にからむ。
- 上司から一目置かれる存在になる。
- 上司と良好な関係が仕事のパフォーマンスを上げる。
順番に解説します。
前提:知っておいてほしいこと
本題に入る前に、知っておいてほしいことがあります。
上司からあなたへの行動です。
- 上司の方が1枚も2枚もうわ手
- 上司もあなたの様子を見ている
- 上司もあなたを苦手と思っている
上記の通りです。
上司が苦手だから避けて通ろうとか、相手にせずにやり過ごそうと思ってもムダです。
そんな事をしたところで、相手に全部見透かされていますし、悪い印象をあたえるだけ「百害あって一利なし」です。
- 知っていても知らないフリをする
- 気づいても気づいてないフリをする
上司のよくやる常套手段です。
あなたが上司を見ている以上に、上司はあなたを見ています。
- どんなやつだろう?
- 仕事ぶりはどうだろう?
- 人間関係は?
- 自分をどう思っているだろう?
いろんな角度から見ています。
場合によっては、あなたと同じように上司もあなたを苦手と感じているかもしれません。
いまにして思えば人間関係は、
- 最初が肝心
- 誤解をあたえるような行動はしない
- 一度ついた印象を変えるには時間がかかる
ということです。
以上のことを踏まえた上で、苦手な相手へやってはいけない接し方から見ていきましょう。
やってはいけない間違った接し方
どんなに良い店長でも、未来永劫ずっとその店にいるわけではありません。
定期的な異動によって、前任の店長とは似ても似つかない、真逆な店長が来ることはよくある話。私も過去20人以上の店長のもとで働いた経験があるので、毎日、憂鬱になるのはよくわかります。
なかには、「だれが来たって関係ない!自分は自分、いままで通り!」そう割り切れる、男気のある人もいるでしょう。
でも、憂鬱だからといって上司に対して後ろ向きな態度はよくありません。かえって上司との関係を悪化させ逆効果です。
仕事へのパフォーマンスも落ちます。
まずは、苦手な上司に対してやってはいけない接し方から見ていきましょう。
- スケジュールを調整
- 目を合わさない
- 顔を見ない
- 話をしない
- 笑わない
かかわらないように、話しかけられないようにしてますね。
アルバイトだったらこれでもやっていけるかもですが、社員となるとそうはいきません。
- 始末書
- 左遷
- 転勤
- 減給
- 降格
目に見えない処分と隣合わせです。
避ければ避けるほど向こうの思うつぼ、苦手な気持ちは向こうに伝わります。しかも苦手意識は、時間が経てば経つほど増幅します。
陰で悪口を言う人もいるかもですが、悪口は回り回って、いつか本人の耳に入ります。
- 逃げる
- 避ける
- 悪口をいう
苦手な上司だとしても、誤解を与える行動は自分の将来にとってもマイナスになります。
では、どう対処すればいいか見ていきましょう。
この店長苦手!と感じた時の対処法
今回は、2つの対処法を提案します。
- 上司に積極的にからむ
- 一目置かれる存在になる
ひとつずつ解説します。
上司に積極的にからむ
上司との接点を増やしましょう。
引いたり、避けても問題の解決にはならないからです。
これから先ずっと、どの店に行っても苦手な上司から逃げ回って働きますか?
たとえば、
- お茶に誘う
- 一緒に一服する
- 昼食を一緒にとる
こんな感じのからみで十分です。
サラリーマンを続けるなら…
嫌な上司でも、苦手な上司でも逃げることなく接点を持つべきです。
- 自分のこと・上司のことざっくばらんに話す
- 相談事・疑問に思うことを聞く
雑談でいいです。
もし、アドバイスもらって改善したら報告と礼を忘れずにいいましょう。
どんな些細なことでもいいと思います。上司も話したいし、アドバイスを求められていやな人はいないはずです。頼りにしてくれる部下になんとか応えようとします。
「話してみたら、意外といい人だった」
これは本当によくあります。あなたが知っている上司も、上司が見ているあなたもお互いほんの一部だからです。
話してみなければわからなかったことです。
避けたりするのは損ですね。
上司に一目置かれる存在になる
上司に仕事で認めてもらうということです。
上司にとって仕事上のよきパートナーとなるためです。
そのためにはいくつか条件があります。
- 数字に強くなる
- 数字で結果を出す
- 改善案を常に持っている
- 謙虚な行動をとる
ひとつずつ解説します。
数字に強くなる
信用されやすくなります。
数値管理はビジネスマンにとって必須の条件です。いつ何時、どんな数値を聞かれても答えられるようにしておきましょう。
ピッタリ正確である必要はありません。それなりに近い数字でOKです。
なにも答えられない、わからない、答えてもかけ離れた数字を言ってしまうと
「数字見てないな、わかってないな…」
という印象を与えてしまいます。
- 会社の業績
- 自分の店の計数管理
- 自分の部署・担当の数値
以上3つはしっかり把握しておきましょう。
数字で結果を出す
数字での結果が信頼を左右します。
なんだかんだ言って、会社や上司から信頼を得るには数字での結果が物を言います。それが昇進にもつながっていくからです。
数字を持っていると、信頼は厚くなります。
改善案を常に持っている
上司への進言ができるということです。
上司は、まわりにイエスマンばかり欲しいわけではありません。
もちろん上司からのなぜ?にも答えられるようにしておきましょう。
日頃からの問題意識や改善能力、企画力を上司に示すことができます。
謙虚な行動をとる
謙虚な姿勢を忘れずに行動することです。
いくら自分の業績が良くても、おごることなく謙虚な態度は上司からも仲間からも信頼され好感を持たれます。
私が知っている上司は腰が低く、横柄な態度を取ることなく、みなさん謙虚です。
「オレが店長だ!」なんて時代遅れです。
次に、上司との良好な関係がもたらす効果を見ていきます。
上司と良好な関係になるメリット
上司と良好な関係になるメリットは3つ。
- 会社の有益な情報が入ってくる
- 自分の意見や相談がしやすくなる
- 仕事上の精神的な安心感につながる
会社や上司とwin-winの関係になれるということです。
たとえば、
- 会社の財務状況
- 会社の新たな取組み
- 人事情報
店長クラスは本社への出入りや人脈も広いのでいろんな情報が入ってくるからです。
むしろやるべきですね。
なにかにおびえ、避けたり、逃げまわって仕事をするのは、精神的にも肉体的にもよくありません。憂鬱にもなります。当然いい仕事はできませんし、成果も望めません。
憂鬱が解消されるだけでどれだけ仕事が楽になるかわかるはずです。
負のスパイラルから抜け出した瞬間でした。
まとめ:上司とのwin-winを目指そう!
今回は、「今度の店長は苦手と感じた時の対処法」と題して、上司との付き合い方と苦手な上司への対処法を解説しました。
おさらいします。
- 上司への苦手意識が大きくなる前に対処する。
- 上司との接点は積極的に増やす。
- 結果を残して上司から一目置かれる存在になる。
- つねに謙虚な姿勢を忘れない。
- 上司と良好な関係が仕事のパフォーマンスを上げる。
以上5点です。
早期発見、早期対応が基本です。
苦手意識はどんどん強くなり相手にも伝わります。逃げ回らずに、前向きに上司との接点を増やし関係改善に努めましょう。
自分でもびっくりするくらい毎日が変わってみえますよ。
参考になれば幸いです。
今回は以上です。