スーパー勤務の20代社員
入社以来、真面目には取り組んできたつもりです。でも最近、仕事を続けていくことに不安を感じています。やっぱり自分にはスーパーの仕事はあわないんじゃないか、もっと自分にあった仕事があるんじゃないかと思うようになりました。
こんな悩みにお答えします。
◆読んでほしい人
- 20~30代の社員
- もっと自分にあう仕事があると考え始めた
- 小売の仕事は自分には向いてないと気づいた
- リモートワークのできる仕事がしたい
◆本記事の内容
- 「スーパーの仕事があわない」と感じてしまう原因
- 「スーパーの仕事があわない」と感じた時の対処法3選
- 「スーパーの仕事があわない」と感じている人へ伝えたいこと
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 東証一部大手スーパー勤務歴25年
- 管理職歴(副店長・店長)5年
本当に現場の人に役立つ解説をしています。
◆本記事でわかること
- 対処法がわかることで、仕事が前向きになれる
- 経験者からあわないと感じた時の考え方と行動を学ぶ
現在の仕事に、少しでも不安を感じている方は、最後まで読んでみてください。
仕事の不安への向き合い方を理解しておくことで、冷静に正しい対処をすることができます。
スーパーの仕事があわないと感じてしまう原因
- 思っていた仕事内容ではなかった。
- やっぱり土日休みの仕事がしたい。
- 力仕事が多くて体力的にキツイ。
- 上の人の仕事ぶりを見ていると自分にはムリ。
- 失敗続きで、なかなか上達しない。
- 朝が早く、起きるのがツライ。
- 深夜労働はしたくない。
- 人間関係が複雑で疲れる。
25年の経験のなかで、業界を辞めていった人たちの「生の声」です。わかってはいたけど、やってみたらやっぱりムリだった・・という感じです。
◆原因を3つに分けて考えたいと思います。
- 仕事内容・人間関係への違和感
- 企業体質・環境への違和感
- 小売業で働くことへの劣等感
上記です。
ひとつずつ解説します。
仕事内容・人間関係への違和感
今の仕事は辞めたくないけど、いろいろ不満がある方です。
- 職種 : バイヤー・人事・広報のような仕事がしたい
- 職場の雰囲気・人間関係 : 悪口陰口ばかり、他の従業員と話も合わない
- 現在の店舗 : 遠く離れた地方からいつ帰れるのか
- 上司・部下 : パワハラ・いうこと聞かない部下にイヤ気
例えば、上記ですね。
小売業は希望して入った業界だし、販売の仕事は続けたいけど・・・という人です。
実際にあった事例をもとに解説します。
◆精神的苦痛
- 苦手な人がいる➡上司からのパワハラ、気に入られてない
- 職場仲間➡みんな休みが自由すぎる、悪口・陰口を言われる
- 部下➡言うことを聞かない、思った通り動かない
◆肉体的苦痛
- 苦手な仕事内容:スピードを求められる、なかなか上達しない
- 体力的にツライ:想像以上の物量の多さと重さ
◆現在の職種への不満
- 希望部署へ異動できないジレンマ
- 現在の担当部署をいつまでやらされるか漠然とした不安
身の回りのできごとや職場内、部門内での不平不満で範囲としては小さいのが特徴です。
しかし、改善の兆しが見えない、先行きの不安が増していくと、環境を変えたいと思うようになります。
企業体質・環境への違和感
とにかく環境を変えたい!という方です。
◆違和感レベル
- レベル1:スーパーという業態
- レベル2:小売という業態
- レベル3:企業の体質・風土
自分はどのレベルであわないのか整理する必要があります。
会社への不満と不信感で、現在の職場、小売業界からの転職も考えている人です。
例えば、
- スーパーという業態 ➡ 専門店・百貨店のような販売に就きたい
- 小売という業種 ➡ 全く違う業界で働きたい
- 企業の体質・風土 ➡ とにかくこの会社で働きたくない
共通点は、現在の仕事からの変化を希望していることです。
企業としての体質や業界としての構造に違和感を感じ、同業他社というより異業種への転職を希望しているタイプです。
小売業で働くことへの劣等感
他業種、他企業をうらやましく感じている人です。
スーパーの仕事があわない、違和感を感じる根源には「劣等感」が少なからずあります。
- 長時間労働
- 平日休み
- 長期休暇が取れない
上記3つは、小売業界を辞める理由としてよくあげられます。
しかし、はじめからある程度は、わかって入社しているはずです。なにも知らずに入社しているはずはありません。
「多い・長い・低い」には個人差もあります。必ずしも原因とは限りません。
この背景には、
- 友達と休みが合わない
- 彼女と休みが合わない
- 家族と休みが合わない
つまり、長時間労働や土日・お盆、GW、クリスマス、年末年始の長期休暇が取れないことで遊べない、会えないことが原因です。
また、スーパーは作業着で仕事をします。スーツを着てカバンを持ってバリバリ仕事している友人と自分を比べて見劣りを感じてしまうこともあります。
特に20代の人は、他人との比較で悩みます。
そして、小売業で働いていることへの「劣等感」「疎外感」につながっていくのです。
「スーパーの仕事が合わない」と感じた時の対処法3選
ここまで、スーパーの仕事があわないと感じる原因についてお話してきました。
この記事を読んでいるあなたは、自分で原因はわかっているはずなので、本当は解説不要だと思っています。
しかし、原因は人それぞれ違いはあれど、対処法は3つしかありません。
- 状況の変化を待つ
- 自分を変える、成長する
- 働く環境を変える
上記の通りです。
相手に変わってもらう選択肢はないんですか?
残念ながら、期待できません。
自分を変えずに相手に変わってもらう、そんなことはできません。30年40年生きてきた人の性格を変えるなんてムリです。
もちろん、企業体質もあなたひとりのために変えることもありません。
自分の性格だって変えられないのに、相手が変わるはずありません。なぜわかるかというと、かつて私も相手に変わって欲しくて、相手を変えようとしたからです。
しかし、ある本に出会い、それが無意味で無駄な努力であることがわかりました。
- 人を動かす デール カーネギー (著)
- 7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー (著)
上記です。
キング・オブ・ビジネス本といわれる、人間関係と自己啓発について書かれた世界的ベストセラーです。
この本について書くと、話がそれてしまうので【20代社会人向け】はじめての自己啓発本3選で解説していますので、読んでみてください。
では、3つの対処法を解説していきます。
状況の変化を待つ
転勤になるまで我慢する方法です。
自分が転勤になるかもしれないし、上司・部下の方も、いずれ異動になるからです。
職種、店舗、上司が合わないだけなら転勤があるので、いつまでも一緒にはいないし、店舗も変われば環境は一変します。転勤で環境が変わると気持ちも変わることはよくあることです。
デメリットは、転勤がいつになるかわからないため先行き不安になることです。
転勤でさらに状況が悪くなる可能性も否定できません。なので、3ヶ月、半年、1年と期限を設けて状況や自分の気持に変化がなければ下記の方法も考えてみましょう。
自分を変える、成長する
自分が変わり、成長して生き方を変えるやりかたです。
会社側に変わってもらう、相手に変わってもらうことは期待できません。
相手を変えたければ、まず自分が変わる(成長する)ことです。
◆自分を変える方法
- 本を読む:自叙伝、自己啓発、スキルアップ、専門書
- 映画を観る:生き方を見つめ直す、自分にはなかった生き方を感じてみる
- 外部研修を受ける:コミュニケーション、マネジメント、部下育成
- 資格を取る:目的に合った資格の取得
今までの自分にはなかった生き方、考え方を読書や映画、講演、研修などで視野を広げることです。
仕事に関係する資格の勉強もおすすめです。知識や技術を身につけることで仕事に対する自信と意欲、そして見方が変わるからです。
働く環境を変える
いま、こんな状況ではありませんか?
- やりたいことがあるというより今の仕事を辞めたい
- もっと自分にあった仕事があるんじゃないか
- 失敗続きで、やる気も失せてきた
- この仕事をやっていくことに不安がある
- 上司や先輩の仕事ぶりを見ていると、自分にはムリ
- 仕事を教えてもらえばもらうほど、合わない
- どうしていいかわからず毎日が憂鬱
私も新入社員の頃は、仕事に行くのも億劫になってしまい休み明けが憂鬱でした。少しでも遅く着くように遠回りしたり、車の中でリクライニング倒して寝たりしてました。
企業体質・風土、スーパーという業態、小売という業種が合わないと感じたら、他業種への転職も考えておきましょう。
私は小売業の仕事のやり方をこのサイトで教えています。
小売業が好きで仕事ができるようになりたい、早くチーフになりたい、店長になりたいというやる気のある方に向けてお手伝いしたく、自分の25年の経験と知識を使っていただきたく立ち上げました。
しかし、全員が全員入社したものの小売業という仕事に向いていたかというと絶対にそんな事はありません。毎年何人かは残念ながら退職されています。
私も実は、入社して半年でパワハラがひどい職場で辞める決意をしました。
だから、そんな方たちに、「大丈夫だ、なんとかなるさ、頑張れ!」とはいえないです。自分にあった仕事を見つけて伸び伸びと働いて欲しいからです。
合わない仕事に無駄な時間と人生を使ってほしくないのです。
ただし、転職するなら早い方がいいです。
20~30代なら受け入れる企業も豊富にあるからです。
転職エージェントを活用する
ここからの話は、同じ会社の上司か先輩と一緒に食事でもしながら、あなたの相談に乗ってるつもりで聴いてください。
例えば、
車を買う時、ディーラーに行って話を聞きながら、実際に見て触って座って、試乗までして納得して購入するはずです。さらに、購入したユーザー評価もネットでいくつも検索するはずです。
でも就職となると、実際に試乗(体験就職)はできません。
我々ができることは、外から見た雰囲気やホームページやCM、パンフレットでの印象のみです。業績や、事業内容は知ることはできても実際に働いている人の感想や話はほとんどわかりません。掲載されていたとしても企業側が用意したものです。
実際のところ、本音の部分はわかりません。なにも知らずに入社したくはないし、2度目の就職となれば誰だって慎重になります。
どうしたら知ることができるのか?
転職エージェントを活用しましょう。
◆おすすめ転職エージェント
どれというより迷わず、2つ登録してみてください。
時間をかけるべきは自分にあった仕事探し、転職エージェント探しではありません。
転職サイトをどれにしようかと迷う人はチャンスを逃す人です。転職に成功する人は、どこに時間をかけ、どこに時間をかけないかの資源配分がわかっている人。
サクッと登録して仕事探しにじっくり時間をかけて欲しいです。
◆3社の共通点
- 業界内での評価が高い
- 業界のトップといわれる転職サイト
- 業界で歴史と実績がある
利用者からの満足度が高い証拠、使わない理由がありません。評価が高くなければ業界で長きに渡って実績を上げることはできないからです。
◆大手のメリット
- 企業側からの情報が集まりやすい
- 企業側からの評価も高い
- 企業が求人の斡旋仲介を頼みたい転職エージェントである
- 初めて使う人が多いため優しくわかりやすく作られている
利用者が多いということは、使う人がわかりやすく、管理しやすく、対応も優しく丁寧である証拠。この中からどれかひとつというより3つ全部登録して間違いありません。
登録はすべて無料で、退会も自由にできます。
この業界で長きに渡りとトップを維持しているのは、転職者だけでなく企業側からの信頼も厚い証拠です。求人案件数が多いだけでなく、他のエージェントには非公開のクローズド案件(ネットで検索しても出てこない案件)を多数保有できるのは、企業との太いパイプがあってこそです。
企業が信頼しているエージェントですから安心です。
他の仕事・企業も見ておきたい人にもおすすめです。
- 辞めるとまでは決意していないけど、ずっとやれるか不安。
- 彼女と平日休みだとなかなか会えないし、結婚も考えている。
- もっとやりがいがあって収入も時間も安定している仕事がしたい。
外の世界を見てみるのもいい経験です。
もし、本当に自分にあった仕事が見つかれば転職を考えてもいいし、なさそうなら今の仕事を続ければいい。お金はかからないから、一度やってみる価値は十分あります。
世の中には本当にいろんな仕事があり、想像している以上にたくさんあります。ただ、それを知らないだけ、気づいてないだけです。
- 人生をリセットしたい
- 新しい自分で生きていきたい
少しでも考えているなら、一度サイトをのぞいてみることをおすすめします。
自分の20代の頃にあったら間違いなく使っていたし、外の世界を見るだけでも刺激になります。後悔したくないなら使うべきだし、このまま我慢して続けるというのなら年齢的にもどんどん厳しくなるから、あとには引けなくなります。
相当な覚悟を持って前へ進んでいくしかないことだけは経験者として伝えておきます。
一度きりの人生です、悔いのないよう選択してください。
やめておきましょう。
今の仕事に不安を感じた人へ伝えたいこと
私が大卒で就職した90年代とはまったく時代が違うということです。
Windows95が発売されたばかり、ネット環境もこれからという時代。転職サイトどころかネットビジネス自体が皆無でした。
転職することは負けを意味していたし、世間の目も良くなかった。バブルがはじけたとはいえ年功序列は、まだまだ色濃く残っていました。
でも、今は違います。
転職に対するイメージも転職する人の数も変わりました。転職する人も、受け入れる企業もあたりまえ、自然の流れになりました。転職の幅も広がり、ネットのおかげで場所も選ばず、全世代へチャンスが訪れました。
転職サイトの充実ぶりも素晴らしいです。
自分に合った職探しも簡単にできるようになりました。もし、あの時いまのような状況だったら、間違いなく転職していましたね。生まれる時代が早すぎました。
20~30代の人が、本当にうらやましいです。
私はいま、小売業で働いている人を全力で応援しています。
誰にも相談できず悩んでいる人に向けてブログで仕事のやり方をサポートしています。なんとか小売業でがんばろうとしている人を全力で応援していますが、
いろいろやってみたけど自分には合わなかったという人も応援していくつもりです。
なぜなら、自分が20代の時、パワハラに次ぐパワハラで教育され相談する相手もなく、入社半年で会社をやめる決意をしたからです。
結局、転職するかしないか何度も悩み苦しんだあげく、転職できなかった「意気地なし」なんです。
そのおかげで10年にわたり厳しい戦いを強いられることになりました。
- 後輩に先を越される
- 原因不明の体調不良
- めまい・動機
- パニック障害
- かくれ鬱状態
職場の人にはわからないよう25年仕事してきました。
だから、歯を食いしばって店長になるしかなかった。でも、その過程は本当に苦しかったし、挫けそうになりました。だから、あなたにそれをしなさいとはとても言えません。
自分は本当にたまたま縁あって良い上司に恵まれ、運良く店長になれましたが、一歩間違えればいまだに平社員だったでしょう。だから、もっと自分にあった仕事が見つかったなら、その可能性をつぶすことだけはしてほしくないんです。
自分のようになって欲しくないから。
仕事選びでは「年収」とか「給料」の話が最初にでてきますが、今にして思うのは、いくら給料が良くても合わない仕事より、そこそこの給料でも自分に合った仕事の方が幸せだということです。
合わない仕事に人生を費やすことはしないで欲しい。
前向きに取り組める仕事なら、苦労をするにも苦労と思いません。しかし、合わない仕事だと、なんでもないようなことも苦労と思ってしまいます。
まさに天と地の差があります。
家は3回建てないと満足いく家が作れないといわれます。就職だって、結婚だって全員が1回で見つかるわけがありません。
仕事探しだってやり直せます。
真面目なあなたは、きっといろんなことに対処してきたし誠実に向き合ってきた。会社を休むことも、遅刻もなく、真面目にコツコツやってきたはずです。従業員から、お客様から、上司から、会社からいろいろ言われてきたけど、なんとか真面目にやってきた。
でも、どこかで「これでいいのかな・・・」となにかが残ってしまう。
なんだかよくわからないけど、残ったものの処理ができないまま次の日を迎えてまた仕事へ。このくり返しじゃないでしょうか?
私からあなたにお伝えしたいことは、もっと自分の可能性を信じろ!ということです。
私は今だに、「あの時、勇気を振りしぼって転職していたらどうなっていただろう」と考えることがあります。
人生は一度きり!
今回、「あなたには絶対に悔いのない人生を送って欲しい!」その一心でこの記事を書きました。
あなたはもう十分悩みました、次は行動を起こしましょう!
参考になれば幸いです。
今回は以上です。
◆おすすめ転職エージェント