話しかけるのが苦手な人
以前から内向的な性格もあって人と話すのが苦手で、自分から話しかけるのができません。なんとかしたい気持ちはあるんですが、なにかいい方法があれば知りたいです。
こんな悩みにお答えします。
◆本記事の内容
コミュニケーションを「改善する3つのステップ」を解説します。
- 改善①:あいさつのしかた
- 改善②:話しの聴き方
- 改善③:自分の話し方
この3つの解説です。
記事を書いている私は、大手スーパー勤務歴25年、管理職(副店長・店長)も5年やりました。
その間、たくさんの研修を受けましたので、現場で使える具体的方法を書こうと思います。
今回は、「話しかけるのが苦手な人」向けに書いています。
当然、いきなり話しかけるなんてムリですから、まずは初歩的なことから始めてみましょう。
では、さっそく見ていきましょう。
コミュニケーションを改善する3つのステップ
次の3つを順番に解説します。
- 改善①:あいさつのしかた
- 改善②:話しの聴き方
- 改善③:自分の話し方
コミュニケーションが上手な人の特徴は
あいさつのしかた
あいさつのしかたって、実は習うことってあまりないですよね。
あいさつの言葉は習うけど、普段の生活で使うあいさつのやり方までは教わりません。でも周りにいるコミュニケーションが上手い人って、最初のあいさつから違くないですか?
テンション高いし、声はでかいし、明るいですよね。しかも、されるの待ってない、姿がみえたら自分からあいさつしてますよね。
あいさつで、相手の心をつかんじゃってます。
でも、みなさんにいきなりそれはむりなので、次のステップから始めましょう。
- ステップ①:まず、あいさつを必ずする
- ステップ②:相手より先にする
- ステップ③:あいさつ+ひとこと添える
この3つだけです。順番に見ていきます。
ステップ①:まず、あいさつを必ずする
「え?あいさつはしてますよ」と思うかもしれませんが、話しかけるのが苦手な人で、あいさつがちゃんと出来ているというのは、できた気になっている可能性があります。
相手に伝わらなければ、できたことにはなりません。
ステップ①のポイントです。
- 目を見てする
- 声は大きめ(自分が思ってるより小さいので)
- 明るめに(ムリに笑顔はしなくていいです)
- 大勢の場合は、全体に向けてと個別とで使い分ける
- 基本、全員にする
どうでしょう、できてますか?
かなり意識してやらないと最初のうちはできないと思います。
もし、できていないなら上からひとつずつできるようにトライしてみて下さい。
ステップ②:相手より先にする
話しかけるのが苦手な人対象なので、あいさつも自分からは多分してないと思います。
でもあいさつは、「先にしたもん勝ち」です。年上だろうが年下だろうが関係なく、先にした方が印象は良くなります。
ポイントをまとめます。
- 年上年下関係なくする
- 相手が後ろを向いていても先にする
- 姿が確認できたらする
- 相手が遠い場合は、ジェスチャーで伝える(手をあげるなど)
「あいさつされたらする」「相手が自分に気づいてなければしない」見に覚えないですか?
今日から、朝から、先に先にを毎日意識してみる。これが、自分から話しかけるようになるための大事な訓練です。
ぜひやってみて下さい。
ステップ③:あいさつ+ひとこと添える
朝、仕事場で「おはようございます!」上手くいえたし、相手より先にできた。次は、あいさつの後に「ひとこと加える」と、よりグッと相手との距離が縮まります。
「感謝」
- 昨日は…/ 先日は…/ 先週は…/ 先月は…/ あの時は…
- ありがとうございました/ 助かりました/ お疲れさまです
「お詫び」
- 昨日は…/ 先日は…/ 先週は…/ 先月は…/ あの時は…
- すいませんでした/ 申し訳ありませんでした/ ご迷惑おかけしました
「気遣い」
- 風邪はどうですか?/お子さん大丈夫でしたか?
- ゆっくり休めましたか?/大変でしたね
「気候」
- 今日は一段と寒いですね/ 午後から雨みたいですね
- 今日も暑くなりそうですね/ 台風が近づいてるみたいですね。
ちょっとしたひとことを添えるだけで、相手とあなたをつなぐきっかけになります。
なにげない会話ですが、コミュニケーションが上手く取れてる人は、自然にやってますね。
あいさつの効果
あいさつの効果を「相手の立場」になって、まとめます。
- あいさつをしてくれて、うれしい
- 自分の存在を迎え入れてくれた
- 相手からあいさつされるのは、うれしい
- あの人はいつも目が合うと、あいさつしてくれる
- あの人はいつも気さくにあいさつ、話しかけてくれる
口には出さななくても、内心こう思っているはずです。
なので、あいさつしなかった場合、いかに相手に悪い印象を与えているかわかると思います。
話しの聴き方
あいさつができるようになれば、だいぶ相手への恐怖心やバリヤもなくなって来るはずです。
しかし、だからといっていきなり話しかけて、自分の話ばかりされても困ります。まずは、「聴く」姿勢を学ぶことで相手の理解に努めましょう。
- 相手の方を向く
- 相づち・うなずく:はい、うん、え~
- リアクションをする:ホントに?、え~!へえ~、
- 共感する:そうなんだ~、やだよね~、わかる~
- なだめる:まあまあ、たしかにそうだね、気持わかるよ
- 質問する:ってことは~、それって~、でもなんで~
- 提案する:~してみたら、~方がいいかも
相手の話を黙ってきくのは「聞く」の方、するべきは「聴く」です。
聴く姿勢の話は、「コミュニケーション研修」で何回もロールプレイングでやりました。聞く相手が、こちらも向かず、相づちもなしに話し続けることが、いかに苦痛かということです。
相手に気持ちよく話してもらうための「聴く」姿勢は、自分の話しを聴いてもらう時に、返ってきます。
自分の話し方
さあいよいよ自分から話しかける番です。ここまできちんとやってきている人は、まわりの評価も変わっているはずですし、話しかけやすい環境は整ってきたと思います。
次に、自分から話しかける時の注意点をまとめておきます。
- 話しかけるタイミング・きっかけ
- 最初の一言
- 話す内容
以上3つです。
相手の話に相づちやリアクションを取れるようになったあなたは、聴く姿勢が出来きました。
いろんな人の話を聴いてるうちに頭の中にデータが蓄積されているはずです。その中から疑問に思ったことの質問や、興味を持った話の感想を話してみて下さい。
「この前の〇〇の話なんですけど…」
「この前教えてくれた〇〇食べてみたら、美味しかったです」
質問された相手は「この前の話、興味持ってくれたんだ」「私の話ちゃんと聴いてくれてたんだな」と内心喜ぶはずです。
そうなればあなたへの好感度はグンとアップします。
その際に一番気をつけなければならないのが、タイミングと内容です。
- 今、話しかけても大丈夫か
- 今、この内容を話しても大丈夫か
- まわりの人の状況はどうか
- この話は、二人っきりじゃないと話せない内容か
- 蒸し返さない方がいい話か
これくらいは最低限、よく考えてから話しかけて下さい。
「今このタイミングで、その話する?」「空気読めない」「デリカシーがない」と悪い印象を与えてしまします。
話す相手とタイミングと内容はよく考えてから話しましょう。
3つのステップをするときの注意点
- できることからはじめる
- あせらない
- 出来たことをかぞえる
以上の3点です。
自分のできていることと、できていないことを整理して、できることから始めて下さい。全く焦る必要はありません。できなかったこと、失敗することあると思いますが、できなかったことよりも出来たことを数えて自信をつけて下さい。
必ずできるようになりますよ。
苦手を公表してみる
会話が苦手ということを隠している人も多いと思います。でも、それがストレスになって、余計コミュニケーションの障害になってませんか?
- 知ってもらうことで、気が楽になる
- 相手も譲歩し、フォローもしてくれる
- 公表することで、自分を変えるきっかけになる
以上のような効果が期待できます。
もちろん、まわりはもう気づいていると思いますが、自分から公表することで印象が変わります。会話に少し慣れてきたら、思い切って話してみることをおすすめします。
最後に
いかがだったでしょう。今回は話しかけるのが苦手な人を対象に改善法を3つご紹介しました。
話しかけるのが苦手な人は、実はまわりから「話しかけづらい人」と思われています。
おかしな話ですよね、こっちが話しかけるのができないのに、相手からも話しかけづらいと思われているなんて、
でもここが今回の「キーポイント」です。
自分が話しかけやすい人になれば、相手にも自然と話しかけやすくなる、ということです。
そのために、まずはあいさつから見直してきたというわけです。
少しでも参考になればうれしいです。
今回は以上になります。
ありがとうございました。