転勤したくない人
就活をしています。できれば転勤はしたくありません。どうして企業は転勤させるんですか?なにかメリットはあるんですか?
こんな疑問にお答えします。
【転勤したくない人向け】
- なぜ企業は転勤をさせるのか?
- 転勤のメリットを考える
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、大手スーパー勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。20回以上の転勤を経験しているので生の声を本音で書きます。
今回は、【転勤したくない人向け】企業が転勤させる理由とメリットを解説していきます。
20回以上転勤した経験から感じたことを書いていきますので、参考になるはずです。
そして、本記事を読み終えると、転勤の意義とメリットがわかると思います。
転勤はしたくない、と思っている人は、最後まで読んでチェックしてみてください。
【前提理解】なぜ企業は、転勤させるのか?
企業における転勤の意義は、「癒着を防ぐ」と「活性化のため」というのが一般的です。
長い間、同じ人が担当して馴れ合いになり、犯罪につながるのを防ぐためです。一方で、組織として業績向上のため活性化したいというのも本音でしょう。
しかし、それは転勤の大前提であり、建前としての理由です。
私が経験した、リアルな転勤理由
実際見てもらった方が早いので、書いてみます。
- 他店での離職者の影響
- 新店舗開店の人員確保のため
- 閉店による影響
- 新入社員配属の影響
- 昇進のため
- 担当部署が変わったため
- 社長からの指示(大きい支店を任される)
- 結婚のため地元へ
- プロジェクトを任せるため
- 不振な店や部署を立て直すため
ランダムですが、こんな感じです。
私が実際、20回以上転勤した際のリアルな理由10コです。
大きく2つ特徴があります。
①私を異動させるための転勤
②他の人を異動させるために、影響を受けた転勤
上記、2つです。
①は、結婚、昇進、栄転、立て直しといった指名されてする転勤なので、個人的には違和感なく、むしろ喜んで転勤した感じですね。
②は、全く予期していない転勤で、まさか自分が巻き込まれるとは…という異動でした。
しかし、異動した先の環境が良く、業績も設備も人もそろっていたので結果的に良かったということもありました。
栄転だろうが、昇進だろうが実際、転勤してみないと分からないというのが本音です。
でも、真の理由は?
店舗ごとの「業績格差」を減らしたいからです。
落ちこぼれの店を作らないため、もしくは落ちこぼれの店舗をなくすためです。
例えば、10店舗あったとして、そのうち3店舗の業績が前年を割っている場合。
優秀な社員が集まりすぎてる支店は、バラして不振店の業績改善をさせるわけです。
経験させる、育成のためというのは結果的で「あの店を経験したから今がある」といえます。
支店が多いほど、業績もバラバラなので企業としては、揃えたいと考えていますね。
【転勤したくない人向け】転勤のメリット4つ
まず前提として、転勤したくない人の気持ちから考えてみましょう。
- 親元を離れたくない
- 地元を離れたくない
- 付き合ってる人がいる(遠距離になりたくない)
- 結婚したばかり
- 家族と離れたくない
- 今の職場が気に入っている
こんな感じでしょうか。
転勤がしたくない、というより転居をともなう転勤がしたくないというのが本心だと思います。住む場所さえ変わらなければ、転勤してもいいと考える人もいるばずです。
しかし、どこへ転勤になるかは会社が決めること、近くか遠くかわかりません。
不安になるのはわかります。しかし、デメリットばかり気にせず、メリットにも目を向けてみましょう。
転勤のメリットは、大きく4つあります。
<転勤のメリット4つのパターン>
- その①:仕事をリセットできる
- その②:人間関係をリセットできる
- その③:新しい人との出会いがある
- その④:転勤先の街を楽しめる
ひとつずつ解説します。
仕事をリセットできる
仕事のリセットには2つあります。
- 成績が上がらない、うまくいかない場合
- ずっと考えていたやりたいこと、試したいことがある場合
どちらも、現在の職場ではうまくいかないため、環境をかえるチャンスになります。
仕事はいつも上手くいくとは限りません。やれることはやってみたものの結果に結びつかないこともあります。
「現在の支店ではムリだけど、試してみたい方法があるんだよなあ」という時、転勤で環境が変わることでやり方を見直し、成果が出ることもあります。
こういう状況は、働いていると何度も経験します。
この場合、転勤できないことがデメリットになってしまいます。
転勤で環境が変わったことで、業績が改善して救われたことが何度もあります。転勤のメリットを活かしましょう。
人間関係をリセットできる
人間関係はどこの職場でも、ずっと良好であり続けることはないからです。
いい時も悪くなる時もあります。
<人間関係の悩み>
- 上司がの態度、口のきき方が気にいらない
- 部下が全然使えない
- 得意先と折が合わない
- 些細なことで険悪になり修復できない
よくあるパターンですね。
こういう状況の時、だれも転勤しない、転勤そのものがないとしたら、地獄ですね。
どんなに良い職場にいたとしても、いつか必ず合わなくなってきます。そんな時、転勤という制度がなかったら精神的におかしくなってしまします。
2~3年ごとに転勤があるから、常に新鮮な気持ちでリスタートができます。
私は転勤があったから、25年働けたと思っています。
環境が悪くなった場合、転勤できないと辞めるという選択肢になってしまいますね。
新しい人との出会いがある
別れがあれば、出会いもあります。
心機一転、ゼロベースで人間関係をやり直せます。
<リセットできる人間関係>
- 新しい上司、同僚、部下
- 新しい得意先
- 独身者には異性との出会いも
今までの窮屈な生活がウソのように清々しくなります。
時には、自分を知ってる人が誰もいないこともあります。そういう時こそが、リセットのチャンスです。逆に、張り切りすぎて変なやつだと思われないように・・・かもですが。
転勤するたびに、人脈が広がるのもキャリアアップにはメリットになります。社内に顔が知れ渡っていくのは、長い目で見れば有効だからです。
いずれ自分がプロジェクトを進める時、広い人材から協力を得られることになります。
独身者には、異性との出会いもあります。
しばらく彼女がいなかった同僚が転勤してすぐに、恋人ができたということもありました。運命の出会いをしてそのまま結婚した人も。
ずっと同じ職場にいると、正直なかなか出会いもないですね。
今度はどんな人との出会いがあるんだろうと、いつも期待してましたね。
転勤先の街を楽しめる
どこの街に転勤になるのか、ということも、転勤ライフを楽しむ上で重要です。
都会には都会の、地方には地方の楽しみ方があります。
<転勤先の楽しみ>
- 観光地ドライブ
- 地元にはない飲食店で美味しい食事
- ショッピングを楽しむ
この3つがメインですね。
転勤先は、都会の大都市だからいいということはありません。
物価は高いですし、通勤電車も地獄のような混みようです。むしろ、地方の方が生活するにも休日を楽しむにも都合がいいですね。
例えば、地元からだと遠くて行けないような観光地でも、転勤先からだと比較的アクセスしやすく、日帰りでも行けることもあります。
もちろん、都会ならショッピング、グルメ楽しいことたくさんあります。
転勤先でオフの楽しみ方を探すのも、転勤の醍醐味です。「転勤になってしまった…」と悩まず、どうやったら楽しめるか発想をかえてみてください。
知らない街で、知らない人たちと仕事することが、自分を成長させてくれました。
まとめ:転勤は企業と本人、両者を成長させるため!
今回は、転勤の理由とメリットについてお話してきました。
内容をおさらいします。
<なぜ転勤をさせるのか?>
- 「癒着を防ぐ」と「活性化のため」というのが一般的な理由。
- 直接的な理由は、転勤ごとに異なる。
- 真の理由は、店舗ごとの「業績格差」を減らすため。
- 落ちこぼれの店舗をなくし、揃えたいため。
<転勤するメリット>
- その①:上手くいかない仕事をリセットできる。
- その②:疲れる人間関係をリセットできる。
- その③:新しい人との出会いが人生も変える。
- その④:転勤先の街を楽しむのも醍醐味。
こんな感じでしょうか。
「いや~やっぱり転勤はしたくないです」という人は、しっかり企業リサーチして転勤のない企業を選んでください。
就職先の転勤の実情を知らずに、入社するのはやめましょう。
転勤のない会社に入るか、転勤に自分なりの価値を見出すかは、あなたの次第です。
もし転勤になったとしても、それをどう活かすかを考えることができれば、前向きな人生になると思います。転勤のメリットにも目を向けてみてください。
ちなみに、【赴任歴5回経験者】単身赴任を社員寮にするメリットについても記事で紹介しています。参考にしてください。
今回は以上です。