店長になりたい人
「小売業で働いている30代のサラリーマンです。店長になりたいと考えていますが、店長になっている人ってどんな人ですか?共通点があったら教えて下さい」
こんな疑問にお答えします。
【店長目指す人向け】
- 店長になるには?たった2つの共通
- 店長を目指す人がやるべきこと
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、大手スーパー勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。現場を長く経験しているので生の声を本音で書きます。
今回は、店長になっている人の共通点を解説していきます。
100人近い店長を間近で見て感じたことを書いていきますので、参考になるはずです。
そして、本記事を読み終えると、共通点と店長になるため何をすべきかわかると思います。
将来、店長になりたいと思っている人は、最後まで読んでチェックしてみてください。
【店長目指す人向け】店長になるには?たった2つの共通点
店長になる人には、どんな共通点があるのか解説していきます。
意外な共通点もありますので、自分と比較しながら読み進めてみてください。
【結論】
- その①:なにかしら実績は残してきた
- その②:「店長という役」を演じることができる
上記2点です。
順番に解説します。
共通点その①:なにかしら過去に実績は残してきた
部下に語れる「武勇伝」を持ってるということです。
成功した武勇伝だけでなく、大失敗した武勇伝も持っています。
みなさんも酒の席で上司から聞かされますよね?なんで上司ってみんな武勇伝を語りたがるんだろうって、私も思ってました。
例えば、「〇〇を1日で2000ケース売った」「〇〇をトラック1台分売った」「間違えて5ケースを500ケース発注したけど、2日で売り切った」とか、まあいろいろです。
でも逆にいえば、上司はみんな武勇伝を持ってるんですよ。武勇伝を持っているから昇格したともいえます。それくらい上司たちは若い頃バリバリにやってきてます。
失敗を恐れずチャレンジしてきたし、失敗を失敗のまま終わらせてないですね。本当にみんな負けず嫌いです。
将来、あなたは、部下に語れるような「武勇伝」持ってますか?
武勇伝として語れるくらいのチャレンジをしましょう。
共通点その②:「店長という役」を演じることができる
素の自分は向いてなくても、店長を演じることができる人です。
向いてる向いてないの議論はあります。しかし、会社は向いてる向いてないをひとりひとり把握していません。していたとしても、だから店長にしないということもありません。
店長は選ばれてなるものなので、自分で考える向いてる向いてないは関係ないのです。
ではどうするか?
- 過去に上司だった店長の仕事ぶりをまねる
- 先輩店長から学ぶ
- 失敗し、叱られながら覚える
上記3点の通り。
この3つから「店長という役」をどう演じるか学ぶのです。
完全な状態で店長になる人はいません。いいとこ80点くらいだと思います。
しかし、店長に選ばれるくらいの人ですから、過去に実績を残し、信頼も得てきたでしょう。
最初の頃は向き不向き以前に、不完全な状態での着任なので上手くいきません。
なので、向いてないんじゃないか?と不安になる必要はないのです。
店長に向いてないとあきらめていた人も、できるようになります。
大事なことは、学ぶ姿勢を持ち続けることです。
店長を目指す人がやるべきこと
ここまで、店長になる人の共通点をご紹介してきました。
その上で、「店長を目指す人がとるべき行動」にお答えしたいと思います。
◆とるべき行動4つ
- その①:現在の仕事で成果をあげる
- その②:他の仕事に興味を持つ
- その③:2階級上の立場で考える
- その④:早くから意思表示しておく
1つずつ、解説します。
その①:現在の仕事で成果をあげる
どんなことでも任されている仕事で、実績を残すことです。
「店長 = 売上成績のいい人」ではありません。どんな分野のことでも成果として認められるよう日々努力することです。
例えば、
- 客数を前年比110%に伸ばした
- 廃棄を減らして、利益を前年から20%upさせた
- 部下の指導育成が人事に認められた
- A商品を全店で1番販売した
どんなことでも、改善と効果が認められるような取り組みをすることです。
失敗したって大丈夫です。果敢にまたチャレンジする気持ちが大事です。
たくさん失敗を経験してる人が、たくさん失敗しない方法を知ってるからです。これは後に店長になった時に活きてきます。
なにか実績を残してきた人たちは、その裏でたくさんの失敗をしているのです。
その②:他部門や上司の仕事にも興味を持つ
任された仕事は責任を持ってやらなくてはいけませんが、没頭してはいけないということです。
将来店長になれば、お店全体のことを理解していなければいけません。お客様になにを聞かれても説明ができなくてはいけないからです。
大手のスーパーだと、店長になるまで早くても15年くらいかかります。
その間、目の前の仕事に没頭するか、他部門や上司の仕事ぶりに興味を持って15年働くかで、とんでもない差がつきます。
<視野が狭く、没頭してる人>
- 自分の成績しか興味がない
- 自分の担当商品しか興味がない
- 他部門のことは興味ない
- 上司がいま何をしてるか興味ない
こうならないように、
見れる時に、横目で見てる感じでもいいと思います。視野を広く持ちましょう。
自分のことだけ考えていてはダメですよ。毎日すこしずつでも周りのこと、上司の仕事にも気を配りましょう。
その③:2階級上の立場で考える
2階級上の立場から客観視をした時、この状況はどう映るのか、そしてどう解決してくのか?考えるクセをつけるということです。
これは、大前研一さんの著書を読んだ時に学びました。ひとつ上だとあまり代わり映えしない想定内の考えになります。
あえて2階級上の立場で考えることで、視野も広がり、上司の考えや会社の考えを理解しようと努めることになるからです。
例えば
- 新入社員 → 主任の立場
- 主任 → 店長の立場
- 店長 → 社長の立場
こんな感じで、日頃から考えるクセをつけていきましょう。
すぐに効果はでません。でも、やるとやらないでは、数年後に大きな差が出ます。
最初は難しいですが、毎日やっているとできるようになってきますよ。
その④:早くから意思表示しておく
人の気持ちは変わるものです。自分の気持だっていずれ変わるかも、です。
特に、「店長になんかなりたくない」と思っている人でも、いずれ考えが変わった時に、もっと早くから準備しておけばよかったと後悔するからです。
例えば、入社以来ずっと店長にはなりたくないといっていた人が、15年経ち、気づけば同期はみんな店長、子供は大きくなるし、家のローンもある。
「やっぱりオレも店長に・・・」となった時、そこから店長を目指すとなるとかなりの労力と時間を要します。
大学行きたくないといっていたのに、やっぱり大学行きたいと思っても、高3からでは非常に厳しい受験になるのと同じことです。
会社はあなたを点で見ていません。過去、現在、未来を線としてとらえて見ているのです。
20代のうちは店長になんてなれないし、なりたくないと思うものです。しかし、いずれ必ずやってみたいと思う日が来ます。日々の努力は継続してください。
まとめ:店長になる人は自覚をもって行動してる人です!
今回は、店長になる人の共通点とやるべき行動についてお話してきました。
ポイントのおさらいです。
<共通点>
- その①:大成功、大失敗なんでも実績は残している。
- その②:向き不向きではない「店長という役」を演じている。
<とるべき行動>
- その①:まずは現在の仕事で成果をあげよう。
- その②:自分のことだけじゃダメ!視野を広く持とう。
- その③:2階級上の立場で物を考えるクセをつけよう。
- その④:20代のうちから自覚をもって行動しよう。
こんな感じでしょうか。
店長になるには15年くらいかかります。その間ずっと会社はあなたを見ていますし、入社したばかりは、目の前のことが精一杯で1日が終わると思います。
そんな日々の中でも、ほんのチョットでも将来のことを考え自覚して行動するかしないかで、15年後大きく変わってきます。
いま店長をしている人は、みんなそうやってきたのです。
先は長いですが、コツコツやっていきましょう。
今回は以上です。