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【元店長激白!】スーパーマーケット良い店はここが違う!5選

スーパーの環境

もっと良い買物がしたい人

スーパーってたくさんあるけど、どのスーパーが良いのかわかりません。良いスーパーを選ぶコツを教えて下さい。

こんな悩みにお答えします。

 
◆本記事の内容

【働くお母さん向け】

  • スーパーマーケット良い店はここが違う!5選
 
◆読んでほしい人
  • 現在使っているスーパーに不満がある人
  • 新たなスーパーを開拓しようとしてる人
  • 引っ越し先を探している人

 

◆本記事の信頼性

この記事を書いている私は、東証一部大手スーパー(売上は日本でベスト5入)勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。小売業界で長く働いた経験をふまえ、わかりやすく解説します。
 

◆本記事でわかること

本記事を読み終えると「良いスーパーがやってること」がわかります。
今回は、「良いスーパーを見分けるコツ」を解説していきます。
 
私自身、大手スーパーで長く働き、たくさんの店を見てきたので参考になるはずです。
 

現在のスーパーに不満を感じている方は、最後まで読んでみてください。

 

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スーパーマーケット良い店はここが違う!5選

 

引越し先はどこにしようか?新居はどこにしようか?という時、交通アクセスはもちろん大事ですが、これから一生使うかもしれないスーパーが近くにあるか、使い勝手はどうかということも非常に重要なポイントです。

 

ネットでは「良いスーパーの見分け方」というものが多数あがっています。
評論家、アルバイト、店長、一般の方までいろんな視点であがっています。

 

例えば

  • 野菜の鮮度がいい
  • 魚やお肉のドリップがない
  • チーズの品ぞろえと日付管理がいい
  • 豆腐、たまご、牛乳、パンの品切れがない

どれもその通りです。良いスーパーは確かにやってます。

しかし、上記の視点はどのスーパーも最近は徹底してきてますから、差がほとんどありません。それだけでは良いスーパーかどうかわかりにくくなっています。

 

そこで今回、スーパーに20年以上勤め20店舗以上のお店に関わり、店長もしてきた経験から、「良いスーパーがやっていること」を私なりにちょっと違う視点から、お話します。

「良いスーパーはさらにここが違う!」という視点でお話します。

 

ということで、結論です。

  • 清掃と衛生管理を徹底している
  • 季節を先回りした売場になってる
  • 関連品のメンテナンスが行き届いている
  • 売場じゃなく、買場になってる
  • メニューも仕入れることができる

 

順番に解説します。

 

清掃と衛生管理を徹底している

 

「商品をいっぱい出せば売れる!」という時代は終わました。

「安心・安全」の大前提で、スーパーの営業をしているか?ということです。

 

食品スーパーは文字通り食べるものを販売しています。当然ですが口の中に入りますし、体の中にも入ります。それによって健康にもなりますし、具合が悪くもなります。

場合によっては亡くなってしまう可能性もあります。

 

  • 食品の危険性を全従業員が共有しているか?
  • だから衛生管理は大切なんだということを理解しているか?
  • 企業や責任者は、義務と責任と意義の理解に努めているか?

 

スーパーはいろんなものを管理しなければなりません。

例えば

「人・物・お金・時間」とりわけ物の管理が一番お客様にかかわってくる部分です。もちろん物を管理するのは人ですし、人も時間によって管理されています。

 

「物の管理」には2つの意味があります。

  • 「商品の管理」お客様へ提供する商品の管理
  • 「備品・什器・建物」販売に使用する器具と設備         

この2つは常に表裏一体、セットで管理しなければなりません。

 

例えば、レストランに行ったとしましょう。

  • 店まわりは雑草もなくゴミも落ちていない
  • 入口のドアは指紋ひとつないガラス
  • 店の床はピカピカ
  • きれいな制服を着たウエイター
  • きれいなテーブルに、きれいなテーブルクロス
  • きれいなナイフとフォーク、きれいなナプキン
  • きれいな皿に、新鮮な野菜の料理

スーパーの営業に置き換えても、全く同じことです。

新鮮な食材を提供することに違いがないからです。

 

「いやいや、スーパーはレスランじゃないんだから…」というのであれば、その程度のスーパーだということです。

 

店舗周辺道路、駐車場のゴミ・除草から衛生管理は、すでに始まっています。

例えば

駐車場に入いるところに始まり店内に入り、トイレを使い、買物をしてレジに並び会計を済まして袋詰して車へ戻る。この一連の行動のどの部分を切り取っても衛生状態が良好で気持ち良く買い物をして、お帰りいただくことに心血を注いでいるかということです。

 

買う側は、お金と時間と人を使って「商品」を買いに来ます。
しかも食べる物をです。

 

衛生管理に意識がある担当者、指導する主任、管理する店長、徹底させる企業。この縮図が企業としての体質を表しているのです。

 

常に先回りした売場作りをしている

 

消費者の一歩先ゆく売場づくりをしています。

「旬の先取り」「季節の演出」で購買欲をそそるためです。

 

スーパーはいろんな情報をもとに売場を作っています。

  • 気温・天候・季節・テレビ番組・CM
  • 学校行事(入学式・遠足・運動会・卒業式)
  • 地元のイベント(祭り・大会)
  • 市場の市況・相場(生産量、収穫量)

どこのスーパーも、天気や気温に合わせて発注してますし、学校行事の遠足や運動会、地元のお祭の情報も従業員から仕入れ売場を作っているはずです。

 

しかし、以下の2つはスーパーによって大きく差が出る取り組みになります。

 

季節・旬の先取り

 

季節を先取る、旬を先取る野菜や果物の品ぞろえと演出です。

コンビニやドラッグストアにはまねできない差別化になるからです。

 

ファッション業界は、夏に秋冬物のコレクションを発表しますね。さすがにスーパーはそこまで先取りはしませんが、一歩先ゆく売場づくりをしています。

「旬の先取り」とよくいわれたりします。

例えば

「あら、もうスイカが出たのね」「もう桃の季節ね~」「たけのこ売ってるわ」

 

これに遅れをとると、旬に敏感なお客様はたくさんいますから、
「まだスイカおいてないのかな~ほかのスーパーでは見たんだけど…」

こういうことが頻繁にあると、使い勝手が悪い店と思われ客足も遠のきます。

 

少なくとも、ライバル店に遅れをとるようなことがあれば、あっちの店の方が品ぞろえが良いという評価になってしまいます。

 

CMの新商品展開の速さ

 

CMで流れている新商品の展開の速さも、評価につながります。

CMがバンバン流れている時が、お客様も買いたい時で売り時だからです。

 

テレビで気になった商品が、スーパーに行ったら、もう売場に並んでいた!お客様にとっては「あ、これか~CMでみたやつ」手にとって買ってもらえるチャンスです。

「あの店は新商品の入荷が速い」となれば、地域一番の速さは常連客を増やします。

 

レスポンスの良いお店は、地域一番店の必須条件です。

 

関連品のメンテナンスができている

 

関連品とは?

例えば、

鮮魚の刺身売場にわさび、カツオの売場に生姜、大葉、にんにくの薬味。玉ねぎ・じゃがいもコーナーにカレー粉など、その料理を作ったり食べたりする時に欠かせない商材です。

ケースの上にある加工調味料やソース・たれなども含まれます。

 

消費者のメリットは

  • 探す手間がなくなる
  • 買い忘れを防ぐ
  • 買いやすい親切な売場

スーパー側としては、

  • 買上げ点数が増やせる
  • 客単価をアップできる
  • 売上を伸ばせる
  • セットで買ってもらえば利益率も高くなる

お互いにとっていいことずくめなんです。

しかし、関連品を増やせば増やすほどメンテナンスもその分必要になります。
これがめちゃくちゃ大変なんです。

 

関連で陳列することはどこでもやっていますが、鮮度とメンテナンスが出来ているかが問題になってきます。鮮度が悪い、日付切れ、ホコリ、ゴミがたまっている、商品がない、などメンテナンスが必要になります。

 

他部門の商品なので、鮮魚担当者がするか、青果担当者がするか、あるいはそれ以外の従業員がするか、店長が店内を見て回る(フロアランニング)際に指摘するか、つまり、部門間や店全体としての管理体制とコミュニケーションが取れているかを知ることが出来ます。

こういう所から店全体のクオリティが変わってきますし、当然、販売点数や売上、客数に影響してきます。

 

例えば

1日で客数が1人増えるのと1人減るのとでは2人差があります。1年で700人以上も差が開いてしまいます。それによって売上が100.1か99.9では店としての評価は全然違います。

スーパー関係者は1年間必死にやって、コンマ1とか2の差を埋める努力をしています。だから関連商品のような細かい所であっても手を抜くことは出来ないんです。

 

良いスーパーは、こういうところも絶対手を抜きません。

 

メニューも仕入れることができる

 

売場で新しい食べ方、料理の提案をしているということです。

 

メーカー側も今までの使われ方だけでは売上が伸びないと考え、こんな使い方も出来ますよ、という提案をしてきています。

例えば

ポン酢やお茶漬け、お吸い物の素のCMは新しい使い方、料理方法を流しています。

 

スーパーもただ商品を並べるだけではなく、メニュー提案型の売場が進んでいます。

 

メニュー提案型の売場

 

背景には

  • 毎日働くお母さんを応援
  • めんどうな毎日の献立作り
  • マンネリな献立からレパトリーを増やしたい
  • 簡単便利にお安く、美味しいものを作りたい

そんな主婦のみなさんの悩みを解消するためなんです。

 

食材は提供するから、あとは自分で考えてね(^^)/~~~
もうそんな時代じゃありません。

 

「クッキングサポート」コーナー

 

大手スーパーが売場の一角に旬の食材を使ったメニューを提案し、目の前で調理しながらお客さんからの質問・疑問にもこたえます。情報を発信しながら、お客さんからの情報をもらう交流の場にもなっています。

 

例えば

  • アスパラをたくさんもらった。どんな料理法があるか?
  • 以前実演したメニューを作ってみた人からの感想
  • お客さんからの調理アイデア収集
  • 店への要望

情報は、店長以下従業員にフィードバックされ売場作りに反映されます。

そして、「こんなに簡単に短時間で、美味しくできちゃいます!」なんて言われたら、ついつい買っちゃいますよね。

 

紹介したメニューで、お客さんに喜ばれその食材も買ってもらうだけでなく、情報まで仕入れることができるわけですから「win-win」になるわけです。

 

こういう取り組みを各コーナーいたる所でやってるスーパーは強いですね。

 

売場じゃなく、買場になってる

 

消費者目線で売場作りをしているかです。

お店側の都合による売場ではなく、「お客様ファースト」の売場になっているかです。

 

例えば

お店の都合とは、売上だけ利益だけのため、在庫減らすため、バイヤーのため、社長のため、を優先してないか、ということです。

在庫を減らすため、バイヤーの指示でというのは、多少は仕方ないと思いますが、それが全面に出てしまうと、本来の売場からズレてしまいます。

 

お客様にとっては売場ではなく買場なのです。

売る側の論理で、お客様に押し売りするようなスーパーはダメですね。
お客様ファーストとはいえないです。

 

例えばこんなケース

5月だというのに真夏のような暑さ、こんなときはさっぱりとした冷やし中華が食べたくなります。体感温度に合わせ売場を作り、「今日は冷やし中華にしましょう!」なんて書いてあったら共感してくれます。

ところが、昨日まで涼しくて生ラーメンは結構売れてたし、在庫もたくさんあるから、売場はそのまま、昨日と同じ売場で生ラーメンをどーんと出して売ってる。

 

これが、売る側の都合、売る側論理の売場です。

 

お客さんが食べたいのは冷やし中華だから、「冷やし中華はないの?」と聞かれます。こういうことが続くとお客様は離れていきます。

スーパーの店内は商品に合わせているため夏は涼しく、冬は寒いので外の気温に鈍感です。お客様の体感温度に合った売場提案ができていないと共感は得られません。
 

明日の天気、明後日の天気、週間天気を見て、どういう商品を仕入れ売場をどう作るか、提案するかは非常に重要なポイントです。

 

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まとめ

 

今回は、「スーパーマーケット良い店はここが違う!5選」と題して、新たなスーパー探しや引っ越し先を探す際の参考として良いスーパーの選び方をお話してきました。

 

おさらいします。

  • 店内外どこを見ても衛生状態は良好に保たれているか
  • 旬の商材や新商品・話題の商品へのレスポンスは速いか
  • 関連品といえども補充・メンテナンスには手を抜いてないか
  • 働くお母さんの献立作りに役に立つ情報があるか
  • 店の都合ではなく、消費者ファーストの売場になっているか

 

「良いスーパーの見分け方」というブログをいろいろ見ているうちに、自分も書いてみるかと意気込んでみましたが、いざ書き始まると理屈ではわかっていたけど、実際働いていた時は出来てないこともあったなと・・・。

 

スーパーはどんどん進化していますし、人材不足の中でも必死に営業活動を続けています。

しかしどんなときでも、お客様と従業員の安心安全は守らなければなりません。

 

良いスーパーってなんだろう?
永遠のテーマです。

むしろ「ダメなスーパー」を書いたほうが早かったかもしれませんね。

 

今回は以上です。

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