スーパーの環境働き方・労働環境

いくら求人してもアルバイト募集に来ない店の特徴4選

スーパーの環境

店舗のオーナー(店長)

いくら求人をかけてもアルバイトが来なくて・・・。なぜ募集に来ないのかわかりません。人手不足で困っています。

こんな悩みにお答えします。

 

◆本記事の内容

【人手不足で困るオーナー】
いくら求人してもアルバイト募集が来ない店の特徴4選

  • スーパー、コンビニなど小売業の求人が集まらない店の特徴とは何か?
 

◆本記事の信頼性

この記事を書いている私は、東証一部大手スーパー(売上は日本でベスト5入)勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。経験をふまえ、わかりやすく解説します。
 

◆本記事でわかること

本記事を読み終えると「なぜ自分の店は求人が集まらないのか」そして、その対策もわかります。
 

今回は、「アルバイト募集が来ない店の特徴4選」を解説していきます。

私自身、大手スーパーで勤務を経験していますので、参考になるはずです。

 

「人手不足を解消したい」と思っている方は、最後まで読んでみてください。

 

スポンサーリンク

いくら求人してもアルバイト募集に来ない店の特徴4選

 

人手不足は深刻です。

 

小売業界に限らず、医療、建設、物流はどこでも人手不足が続いており、「人手不足倒産」という状況も発生しています。

 

私自身、店長時代はアルバイト募集に大変苦労しましたし、人手不足も経験しています。

 

その中で、求人が集まる店とそうでない店にはどんな差があるのか?ということをずっと見てきました。

今回は、自身の経験からスーパー、コンビニなど小売業の求人が集まらない店の特徴とは何かという視点で4つお話します。

 

ということで、結論です。

  • 店長(オーナー)に問題がある。
  • いたるところに求人が貼ってある。
  • 時給を高くすれば集まると思ってる。
  • 採用することが目的になっている。

 

順番に解説します。

 

店長(オーナー)に問題がある

 

店長(オーナー)次第で求人募集は、変わるということです。

 

「この店で働こうかな・・・」と考えるひとは、必ず事前に店を訪れオーナーや店の雰囲気を確認するからです。

そのお店を使ったことがある人はもちろん、使ったことがない最近引っ越してきたような人でも、何度か足を運ぶはずです。

 

例えば

買物をしながら「店長さんて、どんな人だろう・・・」と身なり、清潔感、態度、話し方、仕事ぶりなどいろんな視点で観察しています。

せっかくお金もらって働くなら、気分良く働きたいですからね。

 

求人の電話が掛かってきたときも、オーナーさんの電話対応のしかたでひとつで相手に悪い印象を与えてしまいます。

常にお客さんの中に働こうと思っている人がいるかもしれない、という意識をもって日々お店に立たなくてはいけないのです。

 

あるコンビニで実際に体験した事例

 

その店は人手不足なのでしょう、入口前に求人広告を貼り、採用された人には、月給にプラスで5,000円付けると記載されてました。

ここまでするのは見たことがなかったので、どんな店だろうと入ってみました。

店に入ると雑誌コーナーは見たことがないほど乱れたまま、売場もいたるところが整理されてない状態。オーナーは、売場でダウンを着て、発注に夢中。私が目の前を通り過ぎても「いらっしゃいませ」もなし。

「あーこれじゃ来ないはずだ」と思いました。

来ないから、懸賞金?を付けてまで募集かけてるんでしょうが、これでは絶対来ません。

後で説明しますが、金さえ出せば来るだろう、求人広告を貼りさえすれば集まるだろうと考えているんでしょうが、そんな訳はありません。

 

漠然とアルバイト先を探している人に、「この店で働こうかな?」「この店募集してるかな?」と思ってもらえるような雰囲気になってるかが大切です。

私が見る限り、さきほど店は客数も売上も悪いと思います。

つまり、求人が集まらないお店は、売上も悪いということです。売上が良い店は、オーナーも店の雰囲気も良いのでお客が集まりますし、求人募集にも事欠きません。

 

客数が多い=繁盛店=募集が集まる店=店の雰囲気が良い=オーナーが良い

客数も求人も、同じ「人」を集めることだからです。

 

まずは店長(オーナー)さん自ら、自分の身なり、清潔感、態度、話し方、そして仕事ぶりはどうか?セルフチェックをしてみて下さい。

その上で、従業員にもヒアリングしてはどうでしょう?

 

自分では気づかない、相手に思われてる印象がわかるはずです。

 

いたるところに求人が貼ってある

 

求人は宣伝して集めるものではありません。

 

募集していることに気づかないから、募集に来ないと思っているんですね。

だから、求人募集を貼りさえすれば、目立つ所に大きく貼れば、来てくれると思い込んでるんです。こういうお店は、紙を貼ることが目的になっているんですね。

 

例えば

コンビニに多いのは、一文字ずつ印刷をかけて「ア・ル・バ・イ・ト・募・集・中」とガラスに貼ったり。もっとすごい店は、道路沿いにのぼりを立てて「アルバイト募集」ってやってましたね。

もうドン引きです(笑)

 

冷静に考えれば、そんなことで募集できれば、だれも苦労なんてしません。

こういう店はほんとに多いです。

本当に働きたいと思っている人は、探してでも募集してないか確認してきます。求人活動は求人チラシを店内に貼ったり、のぼり立てたりして宣伝することではありません。

 

「このお店で働いてみたい!」と思えるようなお店づくりができているかどうか?

その評価として求人に集まってくるのです。

これは職を探している人だけではなく、現在ほかで働いている人にも、「こっちのお店のほうが良さそうだな」というアピールにもつながります。

ただ求人を貼ってるだけでは、人は集まってこないのです。

 

時給を高くすれば集まると思っている

 

募集に来ないのは、時給が低いからと考えてる店です。

 

同じ業態なのに近隣のお店と時給のちがいがあるならば、調査をして比較検討はすべきです。しかし店の経営状態によるので時給を上げたはいいが、利益を圧迫するようでは本末転倒です。

時給の差が50円以内なら、気にしなくてもよいのではないかと思います。

 

例えば

自分の店が時給950円、近くの店が980円。このくらいの差なら選択する側も問題はないはずです。

それよりも、がんばれば昇給があるとか、契約社員への昇格や正社員への登用の道もあることを伝え、将来へのイメージと夢をもって働いてもらうことが大切です。

 

主婦の方でもやる気に満ち溢れ、夢を持って働こうとしている人はたくさんいます。

そのやる気にこたえるような職場環境を提供できるかが、長く働いてもらえる大事なポイントです。

 

時給の10円、20円は関係ありません。

 

採用することが目的になっている

 

採用できて満足しちゃってるんでしょうね。

 

運良く採用ができても、安心はできません。採用が決まって1ヶ月も経たないうちに、辞めていった人を何人も見ています。

 

採用してすぐ辞める人の特徴は

  • 自分が想像していたような仕事じゃなかった。
  • 人間関係になじめなかった。

仕事内容については、面接の時にきちんと確認をしておくことが大切ですし、人間関係についても、日々のコミュニケーション次第でカバーできることです。

 

採用することの本来の目的は、

最終的に、自分の分身を作ることです。
 

最初は、戦力にならないかもしれませんが、根気よく教えていけば、自分の右腕、左腕となり、最終的には自分の分身となって、なんでも任せることができるようになります。

時間はかかりますが、一人前に仕上げればそのお店は任せて、自分は他の店をもう一店舗経営するという計画もできるわけです。

採用して終わりではありません。

 

スポンサーリンク

まとめ

 

今回は、スーパー、コンビニなど小売業で求人が集まらない店の特徴とは何か?という疑問に4つの特徴をあげてお話してきました。

 

もう一度まとめておきます。

  • オーナーが自ら変わらなければ募集は来ない。
  • 店内に張り紙をするのが募集活動ではない。
  • 時給の高さより、やりがいのある職場環境の提供。
  • 採用で満足しない、その後のフォローが大切。

こんなところでしょうか。

 

まずは自分のお店が、この4つに当てはまることはないかよく検証し、従業員へヒアリングしてみてください。

店長ひとりで解決できることではありません。

 

従業員全員で、なぜ募集に来ないのか考え、お店全体の問題として取り組み、あるべき姿にむけて方向性をうちだすことが、店長(オーナー)さんの役目です。

 

あきらめずに、頑張ってください!

 

人手不足対策については、【小売業向け】人手不足対策3選のメリット・デメリットで詳しく解説しています。

 

参考になれば幸いです。

今回は以上です。

タイトルとURLをコピーしました