自己啓発の本を探している人
入社3年目です。なんか最近仕事がうまくいかなくて、人間関係もギスギスしてきました。普段本は読まないんですが、もっと人生が上手くいくような本があったら読みたいです。
こんな悩みにお答えします。
【20代社会人向け】今まで自己啓発本を読んだことない人へ
- 「人を動かす」D・カーネギー
- 「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー
- 「自助論」S.スマイルズ
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、大手スーパー勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。鳴かず飛ばずの20代の頃、仕事を辞めようか悩んでいた時に出会い、考え方や生き方を変えてくれた本です。自分が管理職にまでなれたのもこれらの本のおかげです。
今回は、【20代社会人向け】今まで自己啓発本を読んだことない人を対象に、はじめて読む自己啓発本を解説していきます。
スーパーに25年勤務し、年間100冊の読書経験からおすすめする本を書いていきますので、参考になるはずです。
そして、本記事を読み終えると、自分に合った自己啓発本がわかると思います。
どんな自己啓発本を選んでいいかわからないという方は、最後まで読んでチェックしてみてください。
それでは始めましょう。
【20代社会人向け】はじめての自己啓発本3選
書店に行けば何百何千というビジネス本、自己啓発本があります。
今まで本を読んでこなっかた人にしてみれば、どれを選んで、なにから読めばいいのか分からないと思います。
そこで最初に読むなら、この3冊がおすすめということで選びました。
- 「人を動かす」D・カーネギー
- 「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー
- 「自助論」S.スマイルズ
この3冊を選んだ理由
- 初心者にも読みやすい語り口
- 世界の大ベストセラーで、多くの人に読みつがれている
- 現在出版されている自己啓発本の源流となる存在
- 手元に置き、折りに触れ何度も読み返すべき本
- 多くの人がこの本で救われた実績がある
現在出版されている自己啓発本の著者は、みんなこの3冊は読んでいるはずです。
どれだけ多くの人がこの本を読み、救われてきたかは、Amazonのレビューを見れば明らかです。
「人を動かす」D・カーネギー
人間関係の原理原則を説いた世界的名著
人間関係をあつかったビジネス本は数多く出版されています。
しかし、その原点となっているのがこの「人を動かす」です。
原題「How to Win Friends and Influence People」を1937年に出版し、現在まで世界で1500万部以上を売り上げる大ベストセラーとなりました。
著者のデール・カーネギーは、1888年アメリカのミズーリ州で生まれます。
雑誌記者、俳優、セールスパーソンを経て、D.カーネギー研究所を設立。
その後「人を動かす」「道は開ける」を出版し、ビジネスコミュニケーションのスキルや人生における悩みへの対処法について説きベストセラーとなりました。
どんなことが書いてある?
「人間関係を良好に保ちながら生産性を上げる」
過去の政財界などの著名人の豊富な実例を挙げながら、自分はどう考え、どう行動すべきなのか?というこの一点の課題の解決のために書かれた本です。
- 結果を求めるあまり、パワハラになってしまった。
- 結果が思い通りにならなくて、感情をあらわにしてしまった。
- 他人のミスを探し、批判ばかりしてしまった。
こんな経験はありませんか?
「結果さえ自分の求めるものが手に入れば、相手はどうなってもいい」
これではチームとして組織として永続的な結果を求めることはできません。
カーネギーは、自分の行動を変化させると、どれだけまわりにいい影響を及ぼし、結果も好転するかを説いています。
こんな悩みをもつ人におすすめ
職場でも家庭でもいろんな場面で活用できる内容です。特に下記の立場にいる方には非常に本書は有効です。
- 最近、後輩へ教える立場になりどう接していいかわからない
- 先輩や上司との関係が悪く、仕事も上手くいっていない
- 管理職としてたくさんの部下の育成と接し方に課題を感じている
新入社員から管理職、社長まであらゆる立場の人対応している本です。
一度読んだら終わりという本ではなく、折りに触れ何度も読み返すべき内容となっています。
私の感想
一般的には、マネージャーやリーダーなど管理職の方が読むべきほんとして紹介されています。しかし20代のうちから人間関係や人の使い方は、日々学んでいくべきです。
管理職になってからではなく、若いうちからくり返し読み、実践して失敗して、また読み返してを続けていくうちに身についていくと思います。
「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー
自己啓発本の金字塔、20世紀最高のビジネス書
本としては、自己啓発に分類されますが、成功哲学、人生哲学、思想、道徳、人生論といった広い内容として認識されています。
現在の自己啓発本の源流となっているのが、この「7つの習慣」です。
原題「The 7 Habits of Highly Effective People」を1989年に出版。
日本では1996年に翻訳され現在まで世界で44カ国語に翻訳され、3000万部以上、日本でも200万部を売り上げる大ベストセラーとなりました。
著者のスティーブン・R・コヴィーは、1932年アメリカのユタ州で生まれます。
大学で経営管理と組織行動学を教え、後にフランクリン・コヴィー社を設立。
その後「7つの習慣」を出版し、人生を成功させる哲学とは何かを説き、「20世紀に最も影響を与えた2大ビジネス書」に選ばれベストセラーとなりました。
どんなことが書いてある?
「人格主義」に基づいた成功への法則
本書は、アメリカ建国以来の約200年分の「成功」に関する文献を調査して書かれています。
調査の中で、直近の50年はスキルやテクニック論といった応急処置的な説明ばかりでした。しかし、最初の150年分の文献には「人格主義」と呼ぶべきものがあったのです。
人生の成功の裏には「原理原則」があり、その「原則」を体得し、人格に取り入れることでしか永続的な成功を手に入れることはできないと書かれていました。
ここに注目した著者は、人格主義を元にした「7つの習慣」の法則を見つけ、それを体得し人格に取り入れる手順を紹介しています。
「インサイド・アウト」「パラダイム」「デレゲーション」「Win-Win」といった聞き慣れない言葉も出てきます。
しかし、その言葉の意味、使い方、効果、どうやって手に入れるかまで、詳しく解説されています。
「7つの習慣」を手に入れたければ、ネットで要約を読むのではなく、買って読むことです。
こんな悩みをもつ人におすすめ
本書は「人生における悩み」に焦点を当てています。
- 仕事ばかりで、自分の時間や家族を犠牲にしていた。
- なんでも自分でやりたくなって仕事を任せられない。
- とにかく時間が足りない、やることが山積みだ。
- 結婚生活になにも感じなくなり、昔のような気持ちになれない。
悩みは多岐にわたります。
この仕事、家庭、夫婦、人間関係といったあらゆる悩みをどう解決していくか?
その手段として「7つの習慣」という手法を教えてくれます。
私の感想
本書は、私の人生初の自己啓発本でした。初版の発売が96年12月25日で、私はその1ヶ月後に買いました。
その当時、仕事や人間関係で悩みを抱えていましたから、「読み薬」のつもりで思い切って買いましたね。
でも、1/3くらい読んだところで挫折・・・全然ピンと来なかったんです。言いたいことはわかりけど、なぜか腑に落ちない、納得感がありませんでした。
結局、そのままお蔵入り・・・
そして6年が経ち、なぜか急に思い出し、本棚の奥から引っ張り出して読み始めました。
すんなり入ってきたんです。違う本を読んでいるかのように。
自分には早かったんでしょうね。聞き慣れない言葉も多かったですから。
今となっては、この本が自分にいい影響を与えてくれたのは間違いないし、ビジネス本を読むきっかけにもなりました。
いまだに読むと、毎回違うところで心に刺さる言葉が違いますね。
ずっと手元に置いておきたい本です。
「自助論」S.スマイルズ
「学問のすすめ」と並び称される名著
「西国立志編」と聞けばわかる方もいるかと思います。
明治時代に、福沢諭吉の「学問のすすめ」と並び称された「天は自ら助くる者を助く」という独立自尊の精神を広めた古典的名著です。
原題「Self-Help」を1859年に出版。
日本では「西国立志編」として1871年に翻訳され、明治時代には100万部を売り上げる大ベストセラーとなりました。
著者のサミュエル・スマイルズは、1812年のスコットランドのハディントンで生まれます。
当初は医者を開業しましたが、後に作家に専念するようになります。
その後、300人以上の著名人の成功談を収めた「Self-Help」を出版し、現在に至るまで読みつがれるベストセラーとなりました。本書以外に「向上心」があります。
どんなことが書いてある?
本書は10章からなる著名人の成功談を元に、成功するための金言、格言を紹介しています。
目次を読むだけで、タイトルがすでに格言になっています。
今回は本書の根幹をなす第一章を見てみましょう。
第一章 【自助の精神】 人生は自分の手でしか開けない
- 成長への意欲と自助の精神
- 「努力はとぎれることなく引き継がれる」
- 人間と優越を決める精一杯の努力
- 人生に暇な時間はない
「天は自らを助くる者を助く」という言葉の元となった章です。
この「自助の精神」こそが、人間が成長するための礎であり強い国家を築く原動力になると記しています。
良かれと思って手を差し伸べたとしても、相手は自立を失うだけだともいっています。そして、人格と個性の尊重についても言及しています。
例えば、政治において、どんな専制支配下におかれようとも個性が生き続けるかぎりは、最悪の事態になることはないと。
「自らが自らに対して最良の援助者になること」が、本来の姿だと語っています。
こんな悩みをもつ人におすすめ
- もっと自立したい人
- 自己研鑽をしたい人
- 他人の成功体験から学びたい人
将来の自己実現のために、自分の身は自分で守る、自分を助けられるのは、自分しかいないというその助ける方法と手順を学べます。
私の感想
こういう本は、あたり前のことしか書いてない、目新しいことはなにも書いてない、と言われがちです。しかし、小手先のテクニックではなく、あくまで土台の話です。
行動規範、行動指針といってもいい内容です。
読み捨てられる雑誌のような自己啓発本がたくさんある中で、160年にわたって現在まで世界中で読みつがれています。
時代を超え、国境を超えて愛される理由は、読んだ人にしかわかりません。
前向きになれる、勇気をくれる、背中を押してくれる・・・そんな本です。
【20代社会人向け】はじめての自己啓発本まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、20代の社会人の方むけに、「はじめての自己啓発本」ということで3冊ご紹介しました。
自分の置かれた状況に合った本を選んでください。
3冊なので全部読んでも絶対に損はありません。たとえ今ピンと来なくても、いずれ役に立つ日が来ます。
まずは読んで、行動に移してください。
今回は以上です。