小売業界を希望
スーパーなどの小売業界では、どんな人を求めていますか?企業担当者が採用したくなる人物像が知りたいです。
こんな疑問にお答えします。
◆本記事の内容
- スーパー業界が絶対に採用したい人材7選
採用担当者が、のどから手が出るほど欲しくなる人材、他の企業には採られたくない人材とはどのような人物かをわかりやすく解説します。
◆読んでほしい人
- スーパーへの就職を考えている就活生
- 企業が求めている人材が知りたい
- 実際に採用されている人の特徴が知りたい
◆本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 東証一部大手スーパー勤務歴25年
- 管理職歴(副店長・店長)5年
理屈や理論だけでなく、現場で使える解説をしていきます。
◆本記事でわかること
- 小売業界が採用したい人材の特徴
- 現在の自分との比較による差異
- 履歴書作成・自己アピールを考えるときのヒント
就活をしている学生さんには、ぜひ参考にしていただきたいです。
◆採用面接で落ちる人の特徴が気になる方はこちらをどうぞ。
※【就活者向け】大手スーパーの面接で落とされる人ワースト5
スーパー業界が絶対に採用したい人材7選
企業が採用したくなる人物といえば、
- 身なりが整っている
- 清潔感がある
- 挨拶がきちんとできる
- 明るく前向きな人
どのサイトを見ても、上記を第一条件に紹介しています。
求める人材は、いわゆる「好青年」タイプ。
つまり、第一印象が高評価の人といえます。しかし、それだけで採用するわけではありません。
第一印象が良いだけで通過できるのは、一次面接まででしょう。
なぜなら、企業も見た目だけ良い学生を採用して、実際現場に出してみたら全然使えなかった。面接の時はいい感じだったのに、期待はずれだった、というような失敗を何度も経験してきているからです。
もう見かけに騙されて採用するのは御免なんです。
今回は、「本当に良い学生を採用したい企業が欲しがる人材」とはどんな人物か、解説していきます。
◆スーパー業界が絶対に採用したい人材7選
- 話し方と伝える力が備わっている
- 人と協力して作業することが好き
- 人生においてリーダーの役割が多い人
- 失敗や苦労を経験している人
- 自立している人
- ユーモアを感じられる人
- 熱意が伝わってくる人
では、さっそくみていきましょう。
話し方と伝える力が備わっている
外見の次に注目するのが、言葉づかいと話し方です。
接客が欠かせない仕事。業務上、もともと身についている人が欲しいからです。
接客業でなくても、言葉づかいができていない人は採用できません。
言葉づかいと話し方は、人間性が出ます。
しばらく話していれば、あなたの話し方、言葉遣いで、いままでどんな人と付き合って、どんな経験をしてきたか察しがつきます。
話し方の使い分けにも注目しています。
例えば、今後、業務上電話で話す場合も
- お客様
- 本部
- 他の部署
- 外部の企業
- 上司
- 同僚
上記ですね。
いろんな立場の人とコミュニケーションをとることになり、すでに使い分けができているということは、即戦力が期待できます。
使い分けとは、状況に合わせた言葉づかい
- 丁寧語
- 尊敬語
- 謙譲語
社会への適応性がすでにあるかを見ています。
そして、もうひとつ「伝える力」です。
話し方や言葉づかいは丁寧でも内容が理解できない、相手にうまく伝わらないでは、仕事が渋滞してしまいます。
例えば、
- 支離滅裂で何を言ってるかわからない
- 話が長く結論が見えない
- 一度聞いただけでは内容が理解できない
- 質問と回答が合わない
上記ですね。
あなたが、お客として受付やカスタマーサービス、役所、店員などと話すときのことを想像してみればわかるはずです。
相手の話が理解できない、的外れ、前置きが長く結論が見えなかったとしたら、イライラするはずです。
まとまる話もまとまらなくなります。
このような傾向にある学生は、次へ進むことは難しくなります。
伝える力を手取り足取り教えたり、矯正したりなんてことはしません。
企業は、最初から備わっている人が欲しいんです。
人と協力して作業することが好き
5~10人のチームで部門の運営をしていくことになります。
単独行動が好きな一匹狼では困るからです。
一人黙々と仕事をすすめるのではなく、チームとして共同作業で動けることが条件です。
例えば、
- 集団行動が苦手
- 独りでする仕事が好き
- 人は人、自分は自分というスタイル
このようなタイプの人は、職場で浮いてしまうし、いくら優秀でも転職してしまう可能性もあります。
企業としてはもちろん、本人も入社したとしても辛いだけで続かないでしょう。そもそもサラリーマンには向いていません。
ですから、過去に共同作業、団体競技の経験や実績がある人ですね。
チームワークの経験があると採用側としては、和を乱すことなく、チームの一員として活躍してくれるだろうと期待します。
人生においてリーダーの役割が多い人
新入社員は全員、将来の会社を背負って立つ存在。
リーダーとして活躍してくれないと困ります。
出世とかリーダーになることに興味はない、という人はいらないのです。
そういう人は、入社することが目的になってる人。企業としては、採用したくない人ナンバーワンです。
ですから、人生の中でどれくらいリーダーの役割を担ってきたかを知ることで、今後もリーダーを目指しチームをまとめ上げ、業績も上げてくれるだろうと期待を寄せます。
例えば、
- クラス長
- 係・委員会での委員長
- 生徒会の役員
- 部活のキャプテン、部長
- サークルのリーダー
- バイトのリーダー
上記ですね。
ことあるごとにリーダーをやってきたという人は、アピールするポイントになります。
リーダーとしての苦労や葛藤、挫折を整理し、どのように克服したかをまとめ、教訓となったことはなにかをストーリーとして話せるようにしておきましょう。
今まで全くリーダーをしてこなかった人に対しては、今までしなかった人がうちに入ってやってくれるだろうかと不安になります。
残念ですが、そう判断されてしまいます。
過去の経歴や経験から、今後の活躍を予想するのが面接です。
失敗や苦労を乗り越えてきた経験がある
困難を克服してきた経験のある人は、欲しくなる人材です。
なぜなら、克服してきた精神力を評価しているからです。
例えば、
- 運動部
- アルバイト
- ボランティア活動
- 家庭環境
など、苦労と挫折を味わいながらもそれを克服してきた経験がある人です。
見た目は良くても、精神的に弱い人を採用するのは、企業にとって怖いのです。
- 運動部での厳しい練習、上下関係に耐えてきた体力と精神
- アルバイトでの上司や先輩との人間関係と社会性
- ボランティア活動を通して得た教訓と自発的行動
- 家庭環境をバネに成長したいハングリー精神
このような内面的な強さを評価し、入社後も活躍してくれるだろうと期待するわけです。
失敗や苦労に対しての免疫がない人は、企業としては採用しづらいです。
失敗も苦労もしたことがない人は、なにもしてないのと同じです。
今までなにもしてこなかった人が、これからなにかするだろうか?
そんな人を企業は採用するでしょうか?そんな人に年収を何百万も払うでしょうか?
他にも学生はたくさん来ます。残念ながら期待としては薄いですね。
自立している人
自立しているとは、
- 自分の考えをもっている
- 自分の言葉で話している
- 過去と現在と未来が1本で繋がっている(人生設計がある)
つまり、自分の中に芯が1本通っている人。
夢と希望が明確で、そのために何をすべきか自分の進むべき道がわかっている人です。
例えば、学生時代に
- ヒッチハイクだけで日本一周した。
- 1ヶ月自給自足でキャンプ生活をした。
- 被災地でボランティア活動をした。
というような貴重な経験をしたとします。
面接官も長年の経験がありますから、上記のようなのネタくらいでは驚かないでしょう。
つまり、「自分はこんなこと経験しました!」という事実自体には、あまり意味を持ちません。
面接官が興味を示すのは、
- なぜ、それをしようとしたのか?(過去)
- その経験から得たことは何か?(現在)
- 今後、活かせるとしたらどんなことか?(未来)
上記ですね。
この3点を自分の言葉で伝えることができる人です。
どんな目的意識を持って計画し、行動を起こしたかのストーリーと今後に活かせることの整理がされていることが条件です。
- 無計画に思いつきで行動し、そこからなにか得たことも、活かせることもない人
- 目的を持って参加あるいは行動し、そこから得た教訓や思いを今後の人生に活かせる人
どちらが企業として欲しい人材かは、一目瞭然ですね。もちろん後者です。
企業は、自分で考え自分から行動し、反省もしながら前へ進んでくれる人を望んでいます。
ユーモアを感じられる人
笑いのセンスではないです。
話にオチをつけるということでもありません。
本人は笑わそうと思っているわけではなくても話が面白い、興味を引く話し方をする人ですね。
特徴としては、
- 間がいい
- テンポがいい
- リアクションがいい
- 笑顔がいい
面白いやつだなと思わせる人は好印象につながります。
冗談も言わない、冗談も通じない人では、まわりは疲れます。
私の知る限り、管理職・リーダーをされている方はユーモアな人が多いです。
場を和ませることができる話術と雰囲気作りも職場では重要です。
熱意が伝わってくる人
やっぱり最後は、熱意があるかどうかです。
採用面接官や役員面接は、50代以上60代も多いです。
なんだかんだ言っても、「熱意」「根性」みたいなところを重視してる世代です。
気の利いた美しすぎる言葉ばかり並べても「熱意」が伝わってこないと物足りなさを感じてしまいます。
2次3次、役員面接となると、8割9割は決まっています。
大人しくて真面目が悪いわけではありません。
しかし、今後の活躍を想像するときに、もうひと押し足りない感じがしてしまいます。
熱意をどう伝えることができるか、最後の分かれ目はそこにあると思います。
まとめ
今回は、「スーパー業界が絶対に採用したい人材7選」と題して、企業が絶対に欲しい、他の企業には採られたくない人材についてお話しました。
おさらいします。
◆スーパー業界が絶対に採用したい人材7選
- 話し方と伝える力が備わっている
- 人と協力して作業することが好き
- 人生においてリーダーの役割が多い人
- 失敗や苦労を経験している人
- 自立している人
- ユーモアを感じられる人
- 熱意が伝わってくる人
上記の通りです。
採用選考は、本来ごまかしが効かないものばかりです。
- 見た目・外見部門
- 話し方部門
- 志望動機部門
- 過去の経歴・経験部門
- リーダーシップ部門
- 自社研究部門
- 将来性部門
でも、ごまかそうと思えばごまかせる、話を美化したり盛ったりすることもできてしまいます。
だからこそ、企業は本当かどうか執拗に確かめてきます。
例えば、志望動機は数あるチェック項目のひとつ。配点は高いですが、他で落としてしまったら総合点は下がってしまいます。
志望動機だけ良くても採用されないのです。
企業はいろんな意味で「備わっている人」を好みます。
いちから教える手間が省けるし、即戦力になるからです。
企業側も暇じゃありません。
はじめからいろんなことが備わっている人をさらに教育して伸ばしていく方が、効率がいいからです。
あなたの「備わっているもの」をアピールしてみてください。
みなさんの健闘を祈ります。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。