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【元大手スーパー店長暴露!】働きたくないスーパーの特徴5選

スーパーの環境

スーパーで働こうと思っています。近くにはいろいろありますが、どんなスーパーを選んだらいいか迷っています。

こんな悩みにお答えします。

 
◆本記事の内容

【元大手スーパー店長暴露!】

  • 働きたくないスーパーの特徴5選
 
◆読んでほしい人
  • スーパーのバイト求人が多いので働こうか考えてる人
  • どこのスーパーで働くか迷っている就活の学生
  • スーパーへ転職を考えている人

 

◆本記事の信頼性

この記事を書いている私は、東証一部大手スーパー(売上は日本でベスト5入)勤務歴25年、管理職歴(副店長・店長)は5年です。小売業界で長く働いた経験をふまえ、わかりやすく解説します。
 

◆本記事でわかること

本記事を読み終えると「働いてはいけないスーパーの見分け方」がわかります。
今回は、筆者独自の「働きたくないスーパーの特徴」を解説していきます。
 
私自身、大手スーパーで長く働き、たくさんの店を見てきたので参考になるはずです。
 

どこのスーパーで働こうか迷ってる方は、最後まで読んでみてください。

その前にちょっと前提の話からさせてください。

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前提となるポイントは3つ

 

今回のテーマを理解する上で知っておいて欲しい大切な話です。

  1. どこのスーパーでもやることは変わらない
  2. 知名度や看板で選ばない
  3. 良い店を選ぶというよりハズレの店を引かない

順番に解説します。

 

1. スーパーはどこの企業でも作業自体は変わらない

手順や段取り、マニュアル、規則に多少の違いはあるかもしれませんが、スーパーマーケットという業態である以上やるべきことに違いはないからです。

悩むべきところはそこではありません。

 

2. 知名度の高いスーパーや看板で選ぶのはおすすめできない

確かに名の知れたスーパーの方が安心感はありますが、チェーン店すべてが同じではありません。同じ支店でもピンからキリまであるからです。

労働条件・環境は店舗ごとに全然違います。

20店舗以上経験しているので、本当に店によって働きやすさは全く違います。看板だけで選ぶのはやめましょう。

 

3. 働いちゃいけないハズレの店さえ選ばなければOK

良い店を探して働くのは非常に難しいし、時間もかかります。結局のところ、働いてみないとわからないというのが本音です。

だから、ハズレさえ引かなければいいんです。

 

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働きたくないスーパーの特徴5選

 

職業柄いろんなスーパー・コンビニ・小売店を見て回ったり、普段買物をしていてもつい仕事目線で売場を見てしまいます。

この店はよくやってるなとか、よく管理されてるな、いい売場だなと思う店もある中で、この店はダメだな…こんな店では働きたくないな…と思う店もたくさんありました。

 

小売業はどこも人手不足です。

求人広告を見るとスーパー・コンビニの募集ばかりです。やってみようかなと思う人もいるかも知れません。しかし、どのスーパーで働くか判断するのは難しいと思います。

そこで今回は、自分の実体験と見聞きしてきた経験から「こんなスーパーでは働きたくないな」という店の特徴を5つご紹介します。

 

まず先に5つの特徴あげておきます。

  • 営業時間外の仕事が長い
  • 店長が長時間レジに入っている
  • 店長が発注をしている
  • 一年中バイト募集している
  • あまりにもヒマすぎる

 

ひとつずつ解説します。

 

営業時間外の仕事が長い

 

サービス残業の実態がわかります。

店舗の店内照明が朝何時について、深夜何時に消えるかで働いてる時間がわかるからです。

 

例えば、営業時間:9時~24時の場合

生鮮部門社員シフト

  • 早番社員 6時~15時(実働8時間)+ 残業
  • 中番社員 8時~17時(実働8時間)+ 残業 
  • 遅番社員 10時~19時(実働8時間)+ 残業 

だいたいこんな感じです。

中番や遅番社員がいないことはあっても、早番の社員がいないことはありえません。

開店が9時なので、準備のために開店の2~3時間前には出勤するからです。しかし、6時前からとなると話が変わってきます。

 

朝5時に明かりがつけば、そこから8時間労働で14時までの勤務。お疲れ様と帰ることができれば問題ありませんが、そこから残業するとなると36協定のしばりがあります。

<36協定とは>
労働基準法第36条、通称36(サブロク)協定というのがあり、「1ヶ月45時間、1年で360時間」の残業の規制があるので、それを超えて無制限に働かされることのによう上限を設けています。

問題は、企業が労働者との間に、この36協定を結んでいるかどうかです。労働基準監督署へ届出せずに、法定労働時間を超えて労働させると「労働基準法違反」になります。

厚生労働省の調べでは、36協定を結んでいる企業は約55%しかありません。半分くらいの企業は無締結で労働させていることになります。

つまり、36協定を結ばずに、時間外労働をさせるのは罰則の対象になります。

 

営業終了後の勤務についても同様です。

24時閉店であれば、勤務シフトは25時までが通常です。

26時以降も明かりがついているのが常態化しているなら、企業として時間管理、労働環境に対して無頓着といわざるをえません。

 

ブラックな企業といわれても仕方ないですね。

 

36協定については、「【就活者向け】スーパーはブラックなのか?元店長が解説します」で詳しく解説しています。

 

店長が長時間レジに入っている

 

かなり問題がある店舗のイメージです。

店長が長時間レジに入るようだと終わりです。店長は店舗運営管理者ですから常に店の運営を客観的に見なければいけないからです。

 

例えば

  • 駐車場の状況はどうか
  • これからの天気はどうか
  • 店舗廻りに不備・異常はないか
  • 本部からの指示命令の確認と伝達
  • 随時上がってくるデータの分析
  • 各部門の進捗状況
  • 勤務スケジュールと人員の確認
  • 競合店のチラシと店舗視察
  • 店内の防犯・事故防止チェック

あげたらきりがないです。

 

レジに入ってしまうということは、以上のことが全くできないということです。店舗運営上のマイナスはかなり大きいです。

  • 安全安心の提供
  • お客様へのサービス
  • 店のクオリティー
  • 従業員のやりがい
  • 客数・売上

すべて下がります。店の存続にもかかわります。

 

店長は管理者です。
単なる作業者ではありません。

 

人がいなくて仕方ないというなら、自分がレジに入らなくていいような仕組み作りや、どうにかして人員確保をするのが店長の役目だし腕の見せ所です。

本部は店舗の採用や人員確保については何もしてくれません。
店長がやるしかないんです。

なにもせずに自分が入れば済むことだと割り切っているのだとしたら、店長としては失格でしょう。

 

仕組みづくりせずに店長のマンパワーで乗り切ってる店は、その店長が転勤して、次の新任店長にすごく迷惑がかかります。

 

例えば

「この時間はいつも店長がレジやってくれてましたよ」とか、「それはみんな店長がやってくれてたので私たちはやったことありません、お願いしますね。」

最悪ですね。

こんな店に赴任すると、今までのやり方を変えるのは非常に難しいです。強引に推し進めれば、「じゃあ辞めます」と平気で言ってきます。

 

いろんな意味でこういう店では働きたくないですね。

 

店長が発注をしている

 

かなり従業員が不足している状態です。

レジの場合と同じです。発注のフォローくらいはよくあることですが、店長が発注しないと明日商品が入荷しない仕組みになってるとすれば、かなり深刻な人手不足か店長の独裁です。

 

理由は

  • 発注を任せられるような人材がいない
  • 店長が人を育てず、自分でやってしまう
  • そもそも教えることができない

このどれかでしょう。

 

しかし、レジの場合と明らかに違いがあります。

発注は毎日必ずやらなければなくてはいけない業務だからです。

 

例えば

レジは、お客の数や天候次第でレジに入らなくてもすむ場合もあります。しかし、発注はお客が多くても少なくても、天候が良くても悪くても毎日欠かさずやらなくてはなりません。

なぜなら、商品が入荷しないからです。

 

人がいなくて…という話なんでしょうが、なぜ店長が発注までするような状態になってしまったのか?問題がありそうですね。

  • ここまで人がいなくなる理由はなにか?
  • 採用に来ないのはなぜか?
  • 優秀な人材が集まらないのはなぜか?

なにか事情のある店舗ということになります。

 

やはり避けたほうがいいスーパーといえます。

 

一年中バイト募集している

 

店長がレジに入り、発注までやっているとしたら、相当な人手不足の店です。

そして、一年中アルバイト募集をしても集まらない店舗ということになります。

 

私も経験ありますが、

こういう店は、仮に新しく採用したとしても既存の従業員が辞めてしまう現象が起きます。以前から辞めたくても人が少なすぎて辞めると迷惑かかると思い、新人が来たタイミングでここぞとばかりに辞める人がでてきます。

しかも、あの人が辞めるなら私も…という人まで現れます。バタバタバタと3人くらい1ヶ月の間に辞めていかれます。こうなるといくら引き止めても止まりません。

たった1人入っただけなのにです。

 

残された従業員、新しいアルバイトは、今まで以上に作業を割り当てられます。そしてまた辞めたくなる人が出てきて、新人が入ると…この繰り返しになります。

 

その結果、社員にしわ寄せがきて長時間労働になります。

 

あまりにもヒマすぎる

 

ヒマな店の方が辞める人が多いです。

ヒマな店の方が、やることが増えるからです。

 

例えば

なま物、生鮮食品、賞味期限で管理している商品やチラシ広告に合わせて作った売場も、ほとんど売れなければせっかく並べた商品も撤去作業や場所を移動することになります。賞味期限が切れそうなら、ひとつひとつ値引きシールを貼らなくてはいけません。これも膨大な手間がかかります。

ヒマであるがゆえに発生する作業、増える作業といえます。

 

レジも、ヒマでずっと立ちっぱなしは苦痛です。時間も長く感じます。この店はあまりお客来ないし、ヒマそうだからラクかな?なんて安易な考えは後悔のもとです。

 

ヒマすぎる店は、要注意です。

 

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まとめ

 

今回は、どこのスーパーがいいか悩んでいる人を対象に「働きたくないスーパーの特徴5選」と題して、働かないほうがいいスーパーの見分け方をお話してきました。

 

最後に、おさらいします。

  • 開店前と閉店後の明かりは何時か見てみよう。
  • 店長が長時間レジに入っているか確認しよう。
  • 店長が発注をしている店はかなり人手不足。
  • 一年中バイト募集してる店は社員にしわ寄せがきている。
  • あまりにもヒマすぎるとやることが増える。

見るべきポイントはこんな感じです。

 

「働きたくないスーパー」ということでお話してきましたが、実際は今回指摘した店舗をすべて私は経験してきました。レジに入ったことも、毎日発注も、早朝5時に出勤したことも深夜2時過ぎまで仕事したこともありました。

だからこそ、何かしらの問題を抱えている店舗とわかります。

 

当たりの店を探すのは難しいですが、ハズレを引かないようにするには今回お話したポイントでわかります。

是非参考にしてください。

 

今回は以上です。

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